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誰でも簡単!ウォーキングポールのメンテナンスの仕方

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暑い夏もだんだんと終わりを迎え、少しずつ秋の訪れを感じます。
朝や夕方は涼しい時間帯が増え、ノルディック・ウォークがしやすい季節になってきましたね。

皆さんは普段お使いのポール、メンテナンスをしたことは有りますか?
通常のお散歩での使用であれば、トレッキングポールのように過酷な環境下で使用するケースは少ないはず。
そのため、シビアなメンテナンスを意識しなくても、気軽に長く使えてしまうものです。

ただ、愛用しているポールを大事にするためにも、メンテナンスのことは一度知っておきましょう。
雨でポールが濡れたときなどには役立つハズです!

ノーメンテのリスクは錆びること

ウォーキングポールの多くは、基本的にアルミパイプで構成されています。
アルミはもともと錆びに強い素材であり、表面に塗装による塗膜も形成されています。

ですので、簡単に錆びることは有りませんが、使用環境や経年劣化の中で錆が発生する場合もあります。
また、シャフト表面に塗装を削るような深い傷が付いたりすると、アルミ層が露出して錆びやすくなることも。

実際の修理相談などで、錆が発生したというケースはごくごく稀ですが、そんな症状もあるというコトです。
ポールに錆が見つかった場合、使用強度が保てなくなるため、使うことは絶対にやめてください!
使用中にポールが曲がってしまったり、折れてしまうことがあるため、とても危険です。

注意すべきは湿気と水気

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錆が発生するリスクを最小限にするメンテナンスとして、ポールに残った水分を拭き取り、乾燥させることが基本。
雨の日にポールが濡れたときはもちろんですが、良く晴れた日でも油断は禁物です。

ポールが日光で温められ、パイプ内部に湿気が溜まってしまう場合もあります。
普段使いのお散歩位であれば、そこまで神経質に気にしなくてもいいと思いますが、ムシムシする夏場などは少し気を付けたいところですね。

シャフトをバラバラにして乾拭きする

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長さ調整が可能なポールはシャフトを引き抜いて分解が可能です。
長さを調整するシャフトのロックを十分に緩めて、引き抜いてみましょう。

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ポールを分解することができたら、乾いた布でシャフトを乾拭きし、水気や汚れをしっかり拭き取ります。
汚れがひどく、乾拭きでは綺麗にならない場合、しっかりと絞ったタオルで水拭をします。
水拭きをした後は、水気が残らないようによく乾拭きをしてください。

また、ポールの表面には砂やごみが付着していることがあります。
強くこするとポールの表面を傷つけてしまうこともあるため、車の洗車のように優しく拭いてあげてください。

また、錆防止の薬品やオイル類を使用すると、シャフトのロックが滑ってしまいロックできなくなる原因となります。
薬品類の仕様は、塗装が変色したり、剥がれる危険性がある為やめておきましょう。

雨で濡れた場合はシャフト内部の水を切る

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晴れた日の使用ではあまりありませんが、雨の日にポールが濡れたときは要注意。
シャフトの内側に水滴が残っている場合があります。

アルミパイプの中は、なかなか拭くことはできません。
そんな時は、シャフトをしっかり持って思いっきり振って中の水を出してください。
もちろん、周りにぶつからないように注意してくださいね。

シャフトをしっかり乾燥させる

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分解して乾拭きしたシャフトは、壁などに立てかけて乾燥させます。
しっかり乾拭きしたつもりでも、シャフトの表面には水分が残っている可能性があります。
そのまますぐに組立をしてしまうと、水気が残りしっかり乾燥させることができません。
バラバラにした状態で、1日くらい放置してからポールを組立をしましょう。

先端ゴムの汚れは軽く払う程度で

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地面と常に接している先端ゴムは、土や泥がついて汚れる場合があります。
自動車のタイヤみたいなものですので、いつもピカピカにしておく必要はありません。

しかし、お家の中でポールを保管している場合、汚れが気になる方もいらっしゃると思います。
基本的には、付着した土や泥を払ってあげる程度でOK。汚れがひどく気になる場合は、軽く水拭きをしましょう。

ゴムの性質上、紫外線の劣化を防ぐために、ゴム内部の油が表面にしみだして保護膜を形成しているものもあります。
あまり頻繁に表面を拭きすぎたり、パーツクリーナーなどの薬品を使うと、保護膜が除去されてしまうことも。
除去された保護膜を再度形成するために、内部から油が何度もしみだすと、潤いを失ったゴムが割れてしまったり、紫外線による劣化が進んでしまうため要注意。

まとめ

一連の流れは、慣れれば5分くらいで終わります。
シャフトを乾拭きして、しっかり乾燥させる。やる事はとてもシンプルです。

このように書くと、「メンテナンスしないといけないなんてめんどくさいなぁ」なんて思うかもしれませんが、決してメンテナンスをしなければすぐに壊れるというものではありません。
実際、週2回くらいの使用で何のメンテナンスもしていない私のポールは、2年以上たってもトラブルなく活躍中です。
(※先端のゴムやストラップなどは交換しています)

使用するたびにしっかりメンテナンスが必要!という感覚はあまりありませんが、やはり雨で濡れたりなどポールに水分が付いた場合は、使った後にメンテナンスしてみることをおススメします。