プロジェクトノート
- ウォーキング事業
「身長」と「負荷」で選ぶ。ウォーキングポールの長さの合わせ方
皆さんはノルディック・ウォークのポールってどのくらいの長さに合わせていますか?
一般的な目安としては、身長×0.65=ポールの長さ目安と言われています。
ネットで検索しても、これらの情報は浸透しているので、既にご存知の方も多いかもしれません。
ただ、この長さというのはあくまでも目安であって、必ずしも適切とは言えません。人それぞれ体格の個人差があるためです。場合によっては、ポールの長さが原因で 必要以上に疲れてしまったり、十分な運動効果を得られないこともあります。
というわけで、今回は適切なポールの長さの合わせ方の基礎編はもちろん、ポールの長さによる運動の負荷のかかり方の違いも踏まえて ご紹介します!
ポールの長さを合わせるには?
●ポールのメモリに合わせる
●おへそを目安にして合わせる
ノルディック・ウォークのポールには、長さを調整するシャフトに長さを表示するメモリが印刷されています。
このメモリを活用する方法と、メモリを使わなくてもポールの長さを合わせることができます。
どちらの方法も あくまでも目安の長さですので、やりやすい方法で構いません。
まずは目安長さで合わせて、歩く中で調整していきましょう。
方法①:ポールのメモリに合わせる
まずはポールに印刷されているメモリを確認してください。ハタチのウォーキングポールの場合、イラストのような2つのメモリがそれぞれ印刷されています。ダイヤのドットのメモリが身長に対応したメモリとなっており、自分の身長に合わせると、適切な目安長さになるようになっています。
身長で合わせるメモリではなく、ポールの全長を表すメモリしか印刷されていない場合は、計算で目安長さを算出する必要があります。
身長 (cm) × 0.65 = 目安長さ (cm)
例えば、身長170cmの人だと、170×0.65=110.5cmですので、ポールを110cmくらいの長さに合わせます。
身長のメモリとポール全長のメモリを間違えてしまわないように注意。
といっても、ポール全長の長さは大体80~120cm。対応身長は123~184cm前後。
身長メモリは数値が大きいので、見比べれば判別できると思います。
メモリだとかややこしいことは抜きで!という方は方法②がオススメ。
方法②:おへそを目安にして合わせる
ウォーキングポールのグリップを握った状態で、拳を おへそ に合わせます。
拳の中指が おへそ の位置に来ている状態で、ポールの先端が地面に突いている状態であればOK。
この長さが目安の長さになります。
ポールを持った時の腕のひじが直角の状態から、拳が2cm下がったくらいのイメージです。
長さを合わせる簡単な方法として、シャフトロックを完全に緩めた状態でポールの長さを最大にしておきます。
(長さ調整するシャフトがスルスル自由にスライドする状態)
その状態でポールのグリップを握り、拳を体の前に持ってきて、ポールを縮めながら中指を おへそ の所まで下ろしていくだけ。
ポールの長さを合わせたら、どのくらいの長さになったのか、シャフトに印刷されているメモリを確認して覚えておきましょう。反対のポールは同じメモリの位置で合わせると簡単です。
次回からも、メモリに合わせて長さを調整すれば、毎回おへそで確認する必要がありません。
少し歩いてみて歩きやすいか確認する
ウォーキングポールの長さを合わせ終わったら、まずは少し歩いてみましょう。持ってみたときは適当に感じても、歩いてみると違和感がある場合があります。
少しでも歩きにくさを感じたら、微調整すること。違和感なく快適に歩けるということが何よりも大切です。
これでポールの長さの合わせ方の基礎編は完了です!
無事にウォーキングポールの長さを合わせることができたでしょうか?「身長×0.65」といった計算式を見ると何だか仰々しいですが、やはり大切なところはフィーリング。同じくらいの身長の人でも、歩きやすいポールの長さが違う方は多くいらっしゃいます。
ここからは少し応用編の内容となります。
ポールの長さで運動負荷が変わる
ノルディック・ウォークはポールの長さが長くなるほど運動負荷が増えていきます。
クロスカントリースキーのポールってとても長いですよね?
あれはポールを突いて身体を押し出したとき、よりたくさんの推進力が得られるように長くなっています。
長いポールではスピードが出すぎるため、一部ルールにおいてポールの長さが規制されるといったルール改訂の経緯もあるようです。
ノルディック・ウォークでは、ポールが長くなることで、腕の振りや歩幅といったものが大きくなります。
そのため運動量が増えるんですね。
逆に、歩いてみて少し しんどいな と思ったら、ポールを少し短くしてみることをオススメします。
目標に合わせてポールの長さを調整する
基本の目安の長さでノルディック・ウォークに慣れてきたら、自分がウォーキングで目指す目標を見直して、ポールの長さをアレンジしてみてもいいかもしれません。
基本の目安長さを「身長×0.65」で算出したのに対し、運動負荷の増減によって計算の仕方が少し変わります。
●運動負荷が大きくなる:身長 × 0.67
→ もっと頑張って痩せる!
→ スキマ時間でもしっかり運動!運動量を効率よく増やしたい
●運動負荷が小さくなる:身長 × 0.63
→ はりきって歩いてみたら、翌日想像以上に疲労感…
→ 膝や腰に不安があって少しずつやってみようかな
この辺は自分のさじ加減の所もありますね(笑)
無理なく運動量を増やすのであれば歩く距離や時間を増やしてもいいですし、その逆もまたしかりです。
目安の基本長さに対して±3cmくらいの範囲内です。
あまりに長すぎるポールは、運動負荷が増えるどころか、適当な運動効果が得られない場合があります。
もっとハードの歩きたい!という方は、アグレッシブウォークにチャレンジするなど、別の方法でのステップアップも目指してみましょう!
適切な長さで快適ウォーキング!
いかがだったでしょうか?
ここまで読んで下さった方は、ポールの長さ合わせに関する知識はバッチリだと思います。
長さの合わせ方といってもあくまでも目安。やはり快適に感じる長さへの微調整は必要です。
ただ、長すぎるポールや短すぎるポールでは、必要以上に疲れたり、十分な運動効果が得られなかったりと、せっかくのノルディック・ウォークの効果が実感できないかもしれません。
歩いているときの違和感がある方は、ポールの長さを再度確認してみてください!